あなたは将来の年金に対して不安になることはありませんか?
今を生きる20代、30代は「失われた20年」と呼ばれる時代を生きてきており、60代以上の方と比較すると将来に対し不安を抱えているといわれています。
ただ不安を抱えるだけだと一般の方と一緒ですので、今からでも将来に対しての資金を作っていく必要があります。
今回は今から始める個人年金の作り方を解説していきます。

3つのリスクについて理解する

私たちは生きていると大きく3つのリスクを抱えています。
一つ目は「死亡リスク」、二つ目は「病気・ケガのリスク」、三つ目は「生存リスク(長生きのリスク)」です。
生存リスクは、死亡リスクと病気・ケガのリスクと相反するものですが、現在の日本では長生きをすればするほどお金が不足していきます。
以前の日本では年金だけでの生活ができたので良かったかもしれませんが、今ではその年金だけでは生活ができない時代が来ています。(実際に老後の生活に不安な人の割合は85%を超えています)
この生存リスクとうまく付き合うためには、年金以外の蓄えが必要になってくるのです。

2019年の国民年金受給額の平均は月6.5万円

年金には大きく「国民年金」と「厚生年金」の2種類です。
国民年金に入るのは、自営業者・専業主婦・学生・無職で、会社員や公務員は「国民年金」+「厚生年金」に加入しています。
国民年金だけの人は月6.5万円程度の受給になり、国民年金と厚生年金に加入している人は月13万円~20万円の受給(総額給与による)になると言われています。

夫婦二人での生活費は√2になると言われている

一般的に夫婦二人での生活費は二人だから単純に2倍というわけではなく、√2(1.44倍)になると言われています。
そのため、最低限の生活を送るためには夫婦合算で「月25万円程度」、ゆとりある生活を送るためには夫婦合算で「月40万円程度」、豊かな生活を送るためには夫婦合算で「月80万円程度」必要になります。
しかし、上記はお子さんが既に独り立ちしたという計算になりますので、学費等の必要経費がある場合はより資金が必要になってきます。

若い世代は年金の払い損世代になる

最低限の生活を送るためには夫婦合算の年金だけでいけるかもしれません。
しかし、この受給額は現在もらっている世代の方の金額になります。
実際に1960年生まれがもらい得世代ともらい損世代の境目になります。
現制度で当てはめてみると

  • 1970年生まれは約1000万円マイナス
  • 1980年生まれは約1600万円マイナス
  • 1990年生まれは約2000万円マイナス
  • 2000年生まれは約2500万円マイナス

になります。
つまり、若い世代は今よりもらえないことが分かります。
そのため、私たち若い世代は年金に代わる資産運用を始めていく必要があります。

ゆとりある生活または最低限の生活を送るために逆算的に考える

これはすべての物事に言えることですが、逆算的に物事を考えていく必要があります。
最低限の生活は3000万円の老後資金、ゆとりある生活は5000万円の老後資金が必要と仮定し、65歳まで毎月どのくらいの預金が必要か試算してみます。

65歳までに3000万円を貯める場合

20歳からだと毎月5.6万円、30歳からだと毎月7.1万円、40歳からだと毎月9.9万円を預金し続ける必要があります。

65歳までに5000万円を貯める場合

20歳からだと毎月9.2万円、30歳からだと毎月11.9万円、40歳からだと毎月16.6万円を預金し続ける必要があります。

預金だけでなく投資に回していこう

最低限の生活である3000万円とゆとりある生活である5000万円を預金だけで貯めるのは相当難しく見えます。
そのためには支出を減らすのと貯金ではなく運用をしていくという行動をするべきと言えます。
利回りが出ている優秀な資産運用会社(いわゆるファンド、国内保険会社や海外保険会社も含む)をしっかりと目利きし、どこで資産運用をするかが重要になってきます。

資産運用会社 投資 図解

m支出については以下の記事をご覧ください。

資産運用や生活をよくするためにはまず「支出」を見直そう!<支出見直しの教科書①>

さいごに

今回は年金の基礎知識と私たち若い世代が年金がもらえない可能性があるということをお伝えさせていただきました。
資産運用はなかなか最初はためらってしまいます。
最初は無理のない形で進め(例えば月1万円)少しづつ額を増やしていけば豊かな生活が待っているのではないでしょうか?
資産運用を始めるタイミングは若い時ほどいいので、何もやっていないのであればいますぐ行動しましょう!