IPOという言葉は聞いたことがありますか?
IPOとは、「Initial Public Offering」の略で新規公開株と呼びます。
株式上場前の株を購入→上場するまで待つ→上場してからIPO株を売るといったことで利益を取ることも可能です。
(ちなみに仮想通貨のICOのように詐欺まがいのもなく、日本の金融庁管轄の下、行われるものになります)
昨今の株式市場でも、メルカリやソフトバンクが上場しようとIPO株が世間を賑わしました。
それだけIPOには魅力があり、見極めることさえできれば利益を取ることができ、比較的硬い投資先として投資家の間からは非常に魅力があります。
今回はそんなIPOの魅力について解説していきます。

IPO株は公募価格がある

IPO株は公募価格というのが設定されています。
株価は常に動くものですが、IPO株は上場前なのでとりあえずの値段が最初から決まっています。
例えば、過去最大規模の金額を調達した「ソフトバンク」は1500円での公募価格でした。

IPOを希望している会社の上場確率は2割

仮想通貨のICOでは変な話ですが、「金さえ積めば」上場できます。
しかし、IPOは法的要件等もかなり厳しいので、上場したい企業でも約2割ほどしか上場ができないのです。
上場を希望する会社がピーク時と比較したら少なくなりましたが、上場することにより、資金調達の面や知名度の向上、コンプライアンスを意識した経営ができるのがメリットになるので、IPOを希望をしている会社が多いのですね。

2013年~2018年のIPO上場数は600社

ここ6年のIPO上場会社の数を見ると600社です。
2018年は96社がIPOで上場を果たしています。
だいたい月に8社が上場している計算になります。
ちなみに破産や抵触違反(TOB、MBO以外)で上場廃止した会社数は2018年で3社(破産は1社)となります。

IPO株の勝率はどのくらい?

IPO株の勝率は気になるところです。
ここでの勝率とは、「公募価格より初値(初めて上場したときの市場価格)が上回った場合」とさせていただきます。
その勝率を見ると、2018年では公募価格より初値が上回った会社はなんと80社もあり、勝率は8割を超える結果になったのです。
初値売りではなくとも、株価の推移で価格が上がる可能性があるのでIPO株は魅力です。

最も儲かったのがYAHOO!

YAHOO!が上場した1997年の価格は200万円でした。
当時YAHOO!にいた社員に孫正義社長はボーナスで自社株を与えたという逸話があります。
最高値は2000年の1億6790万円まで跳ね上がり、しかもその間に2回の株式分割をしているので、当初の株の4倍になりました。

1億円6790万円×4=6億円超え

という破格の金額になったのです。
当時、自社株をすぐに売ってしまった社員は涙を飲んだことと思われます。。。

IPOは当選確率が低い!当選確率を高める裏技は?

IPOは当選確率が低くなります。
その当選確率は、多く見積もっても小規模のIPOだと5%以下、大規模IPOでも20%以下といわれています。
しかし、この場合はネット証券を使わずに証券マンと仲良くなることにより、当選確率を高めることができると言われています。
主幹事をよくやる証券会社の営業マンと仲良くしてみてはいかがでしょうか?

さいごに

IPO株は当選確率は低いですが、当選すると公募価格より初値が上回る可能性が8割以上であり、有用な投資先といえます。
また、仮に初値価格を下がったとしても、数年先には上がる可能性も秘めています。
IPOはギャンブルではなく見極める能力さえあれば、ぜひ買ってみることをおススメします