ランドバンキングとは、土地へ投資して投資の値上がりを期待する投資になります。
一括型と積立型の2種類あり、一括型はその土地を一括で買い上げる方法で、積立型は毎月少額を払い続けて最終的に土地を得るという方法になります。
若い方は複利に任せた積立型をおススメしますが、ランドバンキングは一括型の商品も非常に多いです。
ランドバンキングという投資手法は、日本ではなかなか馴染みのない投資手法ですが、海外投資においては一般的な手法になります。
今回の記事では、ランドバンキングについて解説していきます。

ランドバンキングの仕組み

ランドバンキングの仕組みは、ランドバンキングを行う業者が土地を購入し、その後、その土地を分割します。(例えば100口)
その100口に対し、投資家を募集するという仕組みです。

ランドバンキングは新興国やアメリカやカナダやオーストラリアなどの広大な土地を持っている国に投資することが多いです。
一括型だと1口200万円~というところが多いです。
ランドバンキング会社がその投資された土地を独自のノウハウを使い、プロセスを経て値上がりを期待していくので、投資額の2倍以上のキャピタルゲインが得れることもあり、投資家から注目されています。

また、投資家保護の厚い国はカナダ等の先進国です。
最近はカナダのカルガリー地区は注目されていますね。

ランドバンキングに投資する前にチェックすべきこと

ランドバンキングに投資する前にチェックすべきことをまとめてみました。

チェックリスト ランドバンキング

投資する周辺地域の情報

人口が増えている地域(国)か、購買能力のある住民が多いか、近くに人々が働ける企業があるか、交通網やインフラがきちんと整備されているかは確実に抑えておきたいところです。
ただし、基本的にランドバンキングが行われる土地は入念な調査がされています。
通常のランドバンキング業者であれば、問題なくここはクリアしてるかと思います。
国によっては政府や州が元本保証をしてくれるものも存在しますので、その周辺情報もくまなくチェックしておきましょう。

ランドバンキング業者の信用情報

そのランドバンキング業者が信用に値するかどうかは確認しましょう。
資金繰りに問題はないか、その業者が過去に金融事故を発生させてないか、しっかり登記している会社か、悪評はないか、等はチェックしておいたほうがよいポイントです。

ランドバンキングのメリットは?

ランドバンキングは不動産投資と違い、土地だけの投資のため、入居者がいないと利益は発生しないという「空室リスク」は発生しません。
そして、建物が存在しない関係で風化することがないため、「修繕リスク」も発生しないのが良い点です。

また、一括型のランドバンキングの資金面でもメリットがあります。
莫大な資金が必要というわけではない(1口100万~200万)ため、比較的若い方でも購入することも可能な点です。

ランドバンキングのデメリットは?

ランドバンキングにはデメリットも存在します。
まずは、売却日がいつになるかわからないということです。
海外積立投資等の投資は満期が決まっておりますが、ランドバンキング会社がいつ売却するかにより変わってきます。
例えば、5年後をめどに売却という予定が何らかの影響で7年後に売却することになることもあります。

またランドバンキングの税金はその国の税制と日本国の税制が適用されます。
ただ、国によっては租税条約を結んでいたりするため、トータルで見ると税金が安くなったりするのでおススメです。
(例えば、インドネシアと日本は1000万円までの租税条約を締結しています)

さいごに

今回は不動産投資の一種である「ランドバンキング」についてまとめてみました。
ランドバンキングのメリットは比較的少額から始めることができ、ある程度のリターンを見込める可能性があることでありますが、一方でデメリットは売却時がいつになるか読めないという点です。
しかし、メリット・デメリットを考えると、メリットは大きいため、ランドバンキングはおススメの投資手法になります。

あなたも「ランドバンキング」に投資することを視野に入れてみてはいかがでしょうか?